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公開医学講座

12月1日 (土)
 今年度で第5回目になる地元病院主催の公開医学講座があった。
  
  1 中高年女性の健康  「更年期障害と骨粗鬆症」
   2 「認知症を知ろう」
   3 床ずれの最新治療  「ラップ療法」 


1 「更年期障害と骨粗鬆症」    岡山大学病院産婦人科・野口医師

   更年期は閉経前後のそれぞれ5年間で10年間をいう、主症状はのぼせ・ほてり・発汗の3大症状。時にはうつ状態になる人もある。女性ホルモンのエストロゲンは、10代から20代   には増加し、更年期には減少してくる。発症の要因は、ホルモンの減少と本人の性格と日   常の環境変化がかかわっている。更年期になっても、その障害を訴える人もあれば草でな   い人もいる。治療は、生活様式の改善と薬物療法。薬物療法はホルモン剤の投与と漢方    薬によるものがある。ホルモン療法のメリットとして、症状の改善・骨粗鬆症の予防・高脂    血症の予防・大腸ガンの予防があげられる。デメリットとして、子宮出血有り・長期間投与    (5年以上)で乳ガンのリスクが高い・脳卒中や心筋梗塞の危険が高くなるなどがあげられ   る。ホルモン剤は子宮がある人はエストロゲン剤のみで、子宮切除をしている人はエストロ   ゲン剤+黄体ホルモン剤となる。

骨粗鬆症は、70才を過ぎると50%の人がなっている。
骨は一生の間に骨形成(骨芽細胞)と骨吸収(破骨細胞)を行っているが、骨吸収が骨形    成を上回り、骨量が減少してくる。
最大骨量(peak bone mass)は、思春期から20才頃になり、若いこの時期に骨量を高   めておくことが大切である。運動をすることで骨量は増加する。栄養分としてカルシウム・ビ   タミンD・ビタミンKを摂取する。
閉経後の骨量の減少を抑制するために、運動が大切で、栄養分も摂取する。

2 「認知症を知ろう」     岡山大学病院精神科神経科・寺田医師

  認知症の半分はアルツハイマーによる。
発症原因は、始めにアミロイドβ蛋白が、そして次にリン酸化タウ蛋白という2つの悪物質が   脳内に蓄積されるために発症する。
症状は、記銘力障害で始まる、最近のことを思い出すことができない、同じ物を買ってくるな  どが発現する。その他の症状として、失語・失行・失認や実行機能の障害(計画・判断・実   施)や見当識障害などが起こる
検査は、頭部MRI・脳の血流検査・髄液検査を行う。
治療・予防には、薬剤ドネペジルを使い、症状の軽減と進行を抑える。
危険因子として、高齢・女性・家族性があげられる。
予防として、楽しい生活を送ること。関節リューマチなどの痛み止めを使用している人はなり  にくい。

3 「床ずれ治療のラップ療法」     福渡病院副院長・黒瀬医師

 床ずれの急性期(赤み・水ぶくれ・変色)でも慢性期でも、使うことができる。
床ずれの予防には、体圧分散マットを使用する。圧迫とずれを少なくするためにラップ療法・  ストッキングで滑りをよくする・医療用ラップを用いる。

ラップ療法では、スプレー容器(ぬるま湯を入れる)・ティッシュペーパー・穴あきポリエチレン  袋・平織り紙おしめ・テープ・手袋を用意する。
  <やり方>
    ①ぬるま湯をスプレーで床ずれ部位にかけて洗う
    ②ティッシュペーパーで拭く
    ③穴あきポリおしめで覆う
    ④テープで留める
    こうして1日に1回あるいは数回取り替える
足や手には滑りの良いストッキングをはめて、滑りをよくしておくと動かし易いので床ずれを   予防できる。

 参加者が少なかったので残念でしたが、毎回、身近で良い医学的な講演が聴けて私としては満足です。 
    
by juneyo | 2007-12-01 22:28 | 健康 | Comments(0)